top of page

BLOG

検索

第5回宮本三郎記念デッサン大賞展の東京巡回展が

(世田谷美術館とは離れた場所にありますのでお気をつけください)

佳作受賞作品、Trace of surrender [降伏の痕跡]を展示していただいております。


尚、開催初日には入賞者と小松市立宮本三郎美術館学芸員の大橋由美子さんによるギャラリートークを行います。

申込不要ですので、お気軽にお越し頂けましたら幸いです。


■第5回宮本三郎記念デッサン大賞展・東京巡回展

会 期:2020年1月25日(土)~2020年3月15日(日)

会 場:世田谷美術館分館 宮本三郎記念美術館

電 話:03-5483-3836

観覧料:一般200円、大高生150円、65歳以上100円、中小生100円

時 間:10:00~18:00(入館は17:30まで)

休館日:毎週月曜日(ただし祝・休日と重なった場合は開館【※1】、翌平日休館【※2】)

【※1】2月24日(月・振替休日)は開館

【※2】2月25日(火)は休館


■入賞者と学芸員によるギャラリートーク

日 時:2020年1月25日(土)13:30~14:30

聞き手:大橋由美子(小松市立宮本三郎美術館学芸員)


■アクセス

 電車

 東急東横線・大井町線 「自由が丘」駅 下車/徒歩7分

 東急大井町線 「九品仏」駅 下車/徒歩8分

 東急目黒線 「奥沢」駅 下車/徒歩8分

 バス

 東急バス(渋11) 渋谷駅~田園調布駅 「奥沢六丁目」 下車/徒歩1分

 東急バス(園01) 千歳船橋~田園調布駅 「浄水場前」 下車/徒歩10分

 ※「自由が丘」駅へは、東急バス(自01) 、東急バス(自02)がご利用いただけます

 ※「奥沢」駅へは、東急バス(渋33)、(多摩01)がご利用いただけます







2019年はあっという間に過ぎて行った印象でした。

個展を開いていないので発表の機会こそ少なかったけれど、制作に尽力した一年。

だから、充実した良い一年でした。


いくつかの公募展に出品し、ありがたい事に2つの賞を頂きました。

作家活動を続けていく上で、これはやはり励みになります。


大作で挑んだ今年最後の公募展は、入賞はおろか入選からも外れてしまいました。

残念。無念。。

悔しい気持ちは残るけれど、充実した制作が出来ました。

作品自体も自身納得のいくものが出来たので、そこに感謝するしかないな。


それから、長年お世話になったホームページを一新した事は、自分の中でのひとつの転換点と感じます。

以前はデザインやホスピタルアートなど、美術関係のあらゆる仕事を掲載していましたが、新しいホームページには絵画作品のみ掲載しました。

実際には現在もカタログやフライヤーなどの紙ものデザインや、店舗デザインを継続しています。

ホームページからそれらをカットした理由は、ここから先の人生、やっぱりしっかり絵描きをやって行くという意思表明。

それが出来た事が良かった。


で、来年2020年は何をしよう。


まずは兎にも角にも個展!

2017年の個展での発表以降に制作した作品がしっかり貯まっています。

あとは場所だけ。

今年一年、ご縁があればいつでもと思っていたけれど、結局叶わなかった。。

来年こそは何処かしらで個展を開催します。


それから、絵画教室を始めるべく準備を進めています。

立地がとても魅力的です。

簡単な改装も終えました。

そこで自分自身も制作しながら、楽しい教室が出来たら良いなと思っています。


それから、ちょっとだけ長い旅が出来たらいいな。


今年もありがとうございました。

来年も宜しくお願い致します!

「漂流」の為のエスキース 2/9・3/9


「漂流」と題した絵が完成した。

8月末にエスキースを開始しておよそ2ヶ月。自分の身体より大きければ大作としているから「漂流」は大作の部類に入る。このサイズを選んだ理由は、今年最後の挑戦となる公募展の規定最大値だから。

今朝「漂流」はトラックに載せられ、審査会場へ運ばれていった。走り去るトラックの後ろ姿を見えなくなるまで見送りながら、「帰ってくるな」と心で呟いた。大賞を獲れば賞金で買い上げとなり、美術館に収蔵されるからだ。

「漂流」は、ロヒンギャ難民問題から着想した。重いテーマをユーモアに交えて表現する作品に憧れはあるが、自分には難しい。そもそも、シニシズムというものが自分の中に存在しないからなのだ。事物を斜めから見るよりも、真っ正面から中身をえぐり、そこに入り込んで内側から見たいと思う。痛みや苦しみを表現するならば、自分がそれを感じたいと思う。

さておき、大作と呼べる作品は久しく描いていなかった。母の介護に始まり、その後の鬱々とした日々に、まるっきり描けなかった時期は少なく見積もっても3年半はあった。

「美術の道に進みたい」と母に告げた中学最後の冬休みからずっと絵をやってきたのだけど、あの3年半、自分は漂流していたのだと思う。絵描きとしてのアイデンティを失した時、日本画家であった父との繋がりが消え、絵描きの自分を応援し続けてくれた母との繋がりが消え、大海に漂っていたのだ。

そんな過去を思いながら久々の大作を描き上げた今、僕は絵描きとしての人生を再スタートしたばかり。

ここから先は、着実に、大地を踏みしめて歩いて行きます。

「漂流」の為のエスキース1/9

bottom of page